お墓への戒名、法名、文字彫刻の流れと注意点・ポイント / 見積り / 相場 / 料金・費用

お墓への戒名、法名、文字彫刻の流れと注意点・ポイント

お墓への戒名、法名、文字彫刻の流れとポイントついてご説明します。

お墓への彫刻文字料金・費用の相場は、4万円から6万円ほどといったところだと思います。

石材店や文字彫り業者へ見積り料金を確認する場合にどのように聞けばいいのかなども説明していますので、ご一読いただければ、幸いです。

石材店や文字彫り専門業者へ相談

まずは、石材店や文字彫り業者へ「お墓への文字彫刻は、1名、おいくらでしょうか。彫刻内容や墓地の場所によって追加料金などはありますか?」と聞きましょう。文字彫りを依頼する業者によっては、彫刻内容や彫刻の文字数によって料金が変わったり、墓地までの距離で追加料金が発生する業者もありますので、相談段階で確認しておくことをおすすめします。

業者決定・彫刻依頼

彫刻するお墓の場所と彫刻する内容を伝えます。お墓の場所については、石材店や文字彫り専門業者と一緒に現地を確認しておくことが望ましいですが、難しいようであれば、お墓の写真などを用意して、伝えるようにしましょう。

公営霊園などであれば、区番を伝えれば、まず間違うことはないと思いますが、共同墓地などの場合、同じ苗字のお墓が建っていることも珍しくはありません。

彫刻するお墓を間違えてしまうというトラブルも実際にありますので、必ず写真でお墓の場所を伝えるようにしましょう。

彫刻する内容については、既存に彫刻されている文字に合わせて彫刻するのが一般的です。彫刻内容については、「戒名や法名」「没年月日」「お名前」「年齢」を彫刻することが多いです。「戒名や法名」については、できれば位牌や過去帳を石材店や文字彫り業者に見てもらい伝えるようにしましょう。

石材店・文字彫り業者による石刷り作業

彫刻をするお墓の確認と、お墓までの機材の搬入経路を確認するために事前の現地確認が行われます。

また、既に彫刻された「戒名・法名」がある場合は、その書体や大きさに揃えるために石刷り作業というものが行われます。

石刷り作業とは、既に彫刻されている「戒名・法名」にトレーシングペーパーをあて、上から墨で刷り、彫刻されている文字の拓本を取ることを石刷り(いしずり)と言います。

彫刻原稿の作成

石刷りを参考に今回、彫刻する「戒名・法名」などの原稿が作成されます。丁寧な石材店であれば、原稿が郵送で送られてきます。その原稿を確認し、業者へOKの連絡をした段階で彫刻作業が開始されます。

彫刻作業

石材店や文字彫り業者が現地へサンドブラスト機を持ち込み、彫刻します。昔は、お墓を一旦、解体し、加工場へ持ち込み、サンドブラストで彫刻していましたが、現在では、ほとんどの業者が現地にサンドブラスト機を持ち込み彫刻しています。ですので、お坊さんにお性根抜きのための抜根式(魂抜き)を依頼せずとも彫刻が完了します。

但し、お坊さんによっては、抜魂式は必要とおっしゃる場合もあります。その際は、抜根式のお布施代、1万円から3万円程度が必要になってきます。

最後に彫刻文字へラッカーなどで、色を入れて、彫刻作業の完了です。

生前に戒名や法名を彫刻されていた方は、彫刻文字に赤色が入っていることが多いです。彫刻済みの方が亡くなった場合は、赤字から黒字に色を入れ直します。また、お墓の裏面などに建立者名が彫刻されている場合も赤字のことが多いです。こちらも同様に建立者の方が亡くなられた場合も赤字から黒字に色を入れ直します。